日本で就労ビザを取得し活躍されている外国人の方にとって、ご家族と一緒に暮らすことは大きな喜びであり、モチベーションにも繋がります。今回は、就労ビザで滞在している方が、家族滞在ビザで配偶者とお子様を呼び寄せる際の成功事例をご紹介します。
ポイントは「扶養能力」の証明！
今回の事例では、お子様2名を同時に家族滞在ビザで呼び寄せるというケースでした。家族滞在ビザは、就労ビザを持つ方の配偶者と子供が対象となりますが、扶養される側の人数が増えるほど、入国管理局は「本当に扶養できるのか？」という点を厳しく審査します。
審査のポイント:
- 十分な収入があるか？: 給与明細、源泉徴収票などで安定した収入を証明する必要があります。
- 十分な貯蓄があるか？: 預金残高証明書などで、万が一の際に備えられるだけの貯蓄があることを証明する必要があります。
- 生活費を賄えるか？: 家賃、光熱費、食費など、具体的な生活費を算出し、収入で十分に賄えることを示す必要があります。
申請の際に準備した資料:
- 申請人の情報:
- 在留カードのコピー
- パスポートのコピー
- 住民票
- 家族関係を証明するもの
- 収入を証明する書類:
- 給与明細書 (過去3ヶ月分)
- 源泉徴収票
- 納税証明書
- 預金残高証明書
- 扶養能力を説明する書類:
- 扶養理由書 (なぜ家族を呼び寄せる必要があるのか、具体的な理由を記載)
- 生活費に関する説明 (家賃、光熱費、食費などの内訳)
- 家族写真 (家族関係をアピールするため)
審査を有利に進めるための「理由書」とは？
特に重要となるのが、理由書です。入国管理局は、なぜ今、家族を呼び寄せる必要があるのか、申請者の状況や家族の状況を総合的に判断します。扶養理由書では、以下のような点を具体的に記載しましょう。
- 家族を呼び寄せる必要性:
- 配偶者や子供が日本で暮らすことのメリット (教育、医療、生活環境など)
- 日本で家族と一緒に暮らすことによる申請者のモチベーション向上
- 家族が離れて暮らすことによる精神的な負担
- 扶養能力:
- 具体的な生活費の内訳 (家賃、光熱費、食費など)
- 収入で十分に生活費を賄えること
- 貯蓄があり、万が一の事態にも対応できること
- 日本での生活計画:
- 住居の確保
- 子供の学校の手配
- 配偶者の就労予定 (可能な場合)
今回の成功事例のポイント:
今回の申請では、お子様2名を同時に呼び寄せるという点で、入国管理局の審査が厳しくなることが予想されました。そこで、申請者は扶養理由書において、以下の点を強調しました。
- 詳細な生活費の内訳: 家族4人分の生活費を具体的に算出し、収入で十分に賄えることを証明しました。
- 十分な貯蓄額: 預金残高証明書を提出し、万が一の事態にも対応できることをアピールしました。
- 家族写真の添付: 家族写真を添付することで、家族関係の温かさを伝え、審査官の心を動かしました。
まとめ:
就労ビザで滞在している方が家族滞在ビザを申請する際は、扶養能力をしっかりと証明することが重要です。特に、扶養家族が多い場合は、扶養理由書で具体的な状況や将来の計画を詳しく説明することで、審査を有利に進めることができます。
この記事が、これから家族滞在ビザを申請される方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
