在留資格「家族滞在」申請時のポイント - 扶養者の経済力を示す理由書作成について -
在留資格「家族滞在」は、日本に在留する外国人の配偶者や子が、日本で一緒に生活するためのビザです。この申請を行う際、審査で特に重視される点の一つが「扶養者が家族を経済的に養えるかどうか」です。
■ なぜ「経済的な扶養能力」が重要なのか
「家族滞在」は、その名の通り、扶養者(日本で就労している方や留学生等)が家族を日本で生活させるための在留資格です。審査では、申請者(家族)本人ではなく、扶養者の日本での収入や生活状況が審査対象となります。
入国管理局では、扶養者に十分な収入があり、安定した生活が見込めるかどうかを確認しています。これによって、日本で家族が経済的困窮に陥るリスクを未然に防ぐことが目的です。
■ 理由書でのアピールが重要
申請の際には、「扶養者が家族を経済的にきちんと支えることができる」ことを理由書に具体的に記載することが重要です。
【記載例(ポイント)】
- 扶養者の職業・勤務先・雇用形態
- 毎月の給与(年収)や収入の具体的額
- 住居状況(例:社宅、家族用マンション、広さなど)
- 扶養予定の家族構成・生活費の見通し
- 必要に応じて、預金残高や送金実績等
実際の収入を示す資料(源泉徴収票、給与明細、預金通帳の写しなど)も添付することで、より説得力が高まります。
■ まとめ
「家族滞在」の申請時には、家族をしっかりと支える経済力があることを、理由書でしっかりアピールし、証拠資料とあわせて提出することが、許可を得るための重要なポイントです。